「よさこい鳴子踊り」って何?
     「YOSAKOI ソーラン」とどう違うの?

                       

●高知の『よさこい』と札幌の『YOSAKOI ソーラン』の特徴

全国に広がる「よさこい鳴子踊り」の形式は、以上の二つに大きく分れています。簡単に云うと、
高知のよさこい祭りは前夜祭・本番・全国大会と三日とも各部門に別れて表彰を行います。1チームは150名以下で構成され「よさこい鳴子踊り」のフレーズを曲に入れて、鳴子を手に持ち、競演場ではスタートから終点まで連続して進んで踊り続けます。
札幌のYOSAKOIソーラン祭りは全日程を通して大賞を決定します。手に鳴子を持つことは同じですが、曲にソーラン節のフレーズを入れる、一演舞の時間は4分30秒以内で、その間に100m前進することが決まりです。
演舞会場はYOSAKOIソーランの場合は、予めスケジュールが組まれ、その通りに1日5〜8会場を演舞して回りますが、高知の「よさこい祭り」は本部競演場となる追手筋のみTV中継のために順番が抽選で決められているほかは、好きな会場で各チームが自由に何度でも踊ることができます。
また高知のチームは、一部が地元や全国で開催されるイベントへの参加・協力等で踊る以外は夏の本番の期間しか活動していません。対して北海道の多くのチームは年間を通して練習し、道内各地や全国のよさこい祭りに参加したりという活動を行っているようです。
●『よさこい全国大会』
今や北海道をはじめ、地域のまちづくりなどとして、全国に広がった「よさこい」。本場高知では「よさこい」を通じて全国各地との交流と情報の発信を目的に1999年「よさこい祭り」最終日(8/12)に「第一回よさこい全国大会」として開催されました。高知で本年度に受賞したチームと全国よりエントリーされ各地域から選考された25〜40チーム程が出場します。
※8月9日/前夜祭、8月10日/本番一日目、8月11日/本番二日目、8月12日/全国大会・後夜祭(毎年変わらない開催日が決定されたのは、第一回から。過去40年の気象データを分析し、8月で最も雨が少なかった10・11日に開催が決定されました。)

これからも、北で南で、全国各地で「よさこい&YOSAKOI」の輪が広がっていくことでしょう。耳を澄ませば“鳴子の響き”があなたの町でも聞こえて来る・・・ ん、聞こえない? 大丈夫! そんな時は、アナタが鳴子を手にとって踊りはじめましょう!(笑)

●『よさこい』の語源
諸説あるようですが、よさこい=夜に来い=今晩いらっしゃい、という解釈が一般的。
「よさこい節」はご存知の通り土佐の民謡。城下一の美人の気をひくために播磨屋橋のたもとの小物屋でかんざしを買った若いお坊さんとの悲恋話ということだが、「よさこい節」は替え歌で歌い継がれてきたため、これが一番有名な歌詞ということらしい。
武政栄策氏(故人)の「よさこい鳴子踊り」のフレーズに使われ、ペギー葉山の「南国土佐をあとにして」のワンフレーズとしても有名になりました。
また「よさこい鳴子踊り」には、「よっちょれよ!」というかけ声が入っているのですが、これは土佐弁で「そこどけ・寄れ!」という意味だそうです。
●『よさこい祭り』
戦後の復興の中、徳島県の阿波踊りに負けない、市民の祭りをつくろうと高知市商工会議所が中心となり、昭和29年「第一回よさこい祭り」が開催されました。「よさこい鳴子踊り」の作詞作曲は高知の音楽家、武政英策氏。氏が、「阿波踊りの素手に対して、鳴子を手に持とう」と提案。鳴子とは、稲に群がる鳥などを追い払うために、揺らして音を出す農具として作られたものが手に持つように改良されて、現在の形になったといいます。
今日では両手に鳴子を持ち「よさこい鳴子踊り」のフレーズを曲に入れる以外、踊り方や衣装は全く自由というお祭りとして発展しました。毎年8月9日〜12日の4日間、高知市内15ケ所の会場で行われ、現在は180チーム以上、約2万人が参加しています



●金八先生で有名? 『南中ソーラン』は!!
  伊藤多喜雄さんの稚内南中学のソーラン節で鳴子は持ちません。

昭和60年代に校内暴力などで「日本一荒れた学校」と言われた北海道の稚内南中学校。
非行に立ち向かおうとした教師も逆に暴行を受け、さらに生徒同士の傷害事件で非行グループの親たちと被害に会っていた生徒たちの親同士も含めて街中が険悪になってしまう。そんな中、いじめられていた子供たちが集団で廃屋に立てこもる。
『イジメる奴も嫌いだけど、何もしてくれない先生、親も大嫌いだ!』
子供たちの悲痛な叫びを耳に、校長以下教師全員が学校再建のため、父母たちに街ぐるみの協力を要請をする。
親と教師、生徒が一体となって学校再生に取り組み、街にも少しずつ落ち着きが戻りはじめ、暴行された教師の担当している郷土芸能部にも生徒が集まるようになる。地域文化を理解させようと皆でソーラン節を踊ろうとするが生徒にはウケが悪い。そんなところに日本民謡を今までにない感性で唄う歌手、伊藤多喜雄さんのソーラン節と出会う。その迫力ある唄と、振り付けを担当した舞踏家・春日壽升さんの献身的な協力により、生徒達は厳しい練習の末に教師・父母の前で今までどこにもなかった、稚内南中学のソーラン節『南中ソーラン』を披露して、はじめてお互いを理解しあうようになる…。
これは実際にあった話で、89年8月に稚内南中の父母・教師がまとめた「父ちゃんの海」を原作に99年、映画「稚内発 学び座 〜ソーランの歌が聞こえる〜 」 として製作されました。
(監督/斉藤耕一、出演/渡瀬恒彦、安達祐実、徳山秀典、田村高廣 他、 制作/JTAキネマ東京)
その後、同校の郷土芸能部は93年に日本民謡民舞大会で奨励賞、94年にはついに大賞を受賞しました。
今でも稚内南中学の三年生は修学旅行で札幌を訪れ「YOSAKOI ソーラン祭り」で先輩達から受け継いだ踊りを披露しています。映画は一般公開はされずに地域・団体に貸し出すという形で日本中で上映され続けています。

新松戸雅ノ會HPより転載